とくべつな ひ

みえだ みなこ／文　前田聡子／写真

長野県の小谷村に住むぼくとお兄ちゃん。今日は特別な日。だって、おじいちゃん、お父さんといっしょに仕事をするんだから！　その仕事とは、茅葺き屋根の葺き替えでした。

イネ科のカヤを材料として作られる茅葺き屋根。その伝統的な茅葺きの技術を伝えるおじいちゃん、お父さん、そしてぼくたち兄弟、親子三代の姿を伝える写真絵本です。植物であるカヤの状態を把握するため、作業は手袋は使わず素手で行います。何年も仕事をしてきたお父さんの手は、だからかっこいい！　写真ならではの魅力が詰まった絵本です。

【著作者プロフィール】
■みえだ みなこ
大阪で生まれ、東京で育ち、2022年より長野県北安曇郡池田町に暮らす。絵本作家として『みなまたの木』（地湧社）、『よかたい先生』（Gakken）など公害問題を絵本にした。鈴木出版では『おやつおやつわかるかな』など著書多数。写真絵本は本書が初。

■前田聡子
1982年札幌生まれ。大学卒業後の2005年に長野県北安曇郡小谷村に移住。田舎での不便な暮らしに戸惑いながらも少しずつその魅力に気づき、村に暮らす人や暮らしを撮影し始める。現在は村の集落内にスタジオを構え、子育てをしながら撮影を続けている。