【技あり！モーレツ植物ずかん】②ドクをつくる系・トゲをはやす系

長谷部光泰／監修

厳しい自然界を生きぬくために、不思議な仕掛けや思いもよらない仕組みを編み出してきたモーレツな植物たち。そのスゴ技の数々を一挙に紹介する３巻セット。
第2巻は、生き物に食べられないように毒を備えるトリカブトやドクゼリなど、トゲを生やすヒイラギ、カナボウノキなど、他の植物や天敵を近づけないために他感物質（アレロパシー）という毒をつくるマリーゴールドやセイタカアワダチソウ、トゲをつかって水を集めるサボテン、ほかの植物にトゲを引っかけてはい上がるバラ、動物の毛にトゲを引っかけて種子を運ばせるツノゴマやヒッカケイカリなどなど、合計28種を紹介します。
そのほか、植物学者である監修者の高校・大学時代を聞くインタビュー、ドクをつくる・トゲをはやす植物が数多く見ることができる植物園紹介、体のどの部分をトゲに変化させたのかがわかるコラムなども充実！
植物たちのとっておきの武器がくわしく学べる一冊です。

【著作者プロフィール】
■長谷部 光泰（はせべ・みつやす）／1963年千葉県生まれ。2000年より自然科学研究機構 基礎生物学研究所教授。紫綬褒章、日本植物分類学会賞、日本学術振興会賞、日本植物学会学術賞、日本進化学会賞、植物学会ペルトン賞、国際分子コケ学会黄金胞子賞ほか受賞多数。世界中の植物を理解することが夢で、研究のかたわら、裏山でたくさんの植物を栽培観察するとともに、夜な夜な数万枚の写真を整理し、植物図鑑の執筆にいそしんでいる。