うさぎの みみしばり

浜田広介／作
バーサンスレン・ボロルマー／絵

床屋でちょっぴり緊張ぎみの山のうさぎ。はさみの音がなると、耳がぴくぴくしてどうにもとまりません。そこでうさぎは…。子どもの真剣な行動はときに突拍子もなく、思いがけない解決法に吹き出してしまいます。日常の小さな出来事ををあたたかく見つめるひろすけ童話の世界を、モンゴル出身の画家ボロルマーさんの趣のある素敵な絵でじっくり味わってください。

【著作者プロフィール】
■浜田広介（はまだ・ひろすけ）／1893年、山形県生まれ。早稲田大学在学中より、児童文芸雑誌『良友』などに作品を発表。卒業後、編集者を経て1923年より作家活動に専念。『泣いた赤おに』『椋鳥の夢』『りゅうの目のなみだ』など約1000篇に及ぶ童話は「ひろすけ童話」と親しまれる。1973年、80歳で他界。

■バーサンスレン・ボロルマー（ばーさんすれん・ぼろるまー）／モンゴル文化芸術大学美術部卒業。『ぼくのうちはゲル』で2004年第14回野間国際絵本原画コンクールグランプリを受賞。2013年ボローニャ国際絵本原画展入選。絵本に『ゴナンとかいぶつ』（偕成社）、『モンゴル大草原800年』（福音館書店）など。埼玉県在住。