おうじょさまと なかまたち

アローナ・フランケル／作・絵
もたいなつう／訳

食いしん坊の小さなイモムシは、平和に暮らす王女さまの動物たちにとってはいやな存在。動物たちを挑発しながら、イモムシは大きく育ち、ついには怪物になってしまいました。おだやかで、自信に満ちた王女さまは、怪物になったイモムシに立ち向かって、王国に平和を取り戻しました。
作者のアローナ・フランケルは絵本作家としたいへん有名です。35点にのぼる作品はどれも愛されて、その多くは各国語に翻訳され、世界各地で読まれています。

【著作者プロフィール】
■アローナ・フランケル（Alona Frankel）／ポーランドに生まれて、現在はイスラエル在住。1975年、息子のために描いた作品『うんちがぽとん』シリーズが好評を博し、世界各国で知られるようになる。以降、第一線でさし絵や絵本を作っている。IBBYオナーリストはじめ国内外の賞、また2005年には自伝的回想記『少女』でサピール賞およびヤド・ヴァシェムの賞を受賞。邦訳にはほかに『うんちがぽとん』『ことりのいのち』『ぱくぱくぺろり』『ぞうのまあくん』『すやすやおやすみ』（以上アリス館）がある。

■もたい・なつう（母袋夏生）／長野県生まれ。1970年から74年イスラエルに留学し、ヘブライ大学文学部修士課程実用言語コース修了。主な訳書に『編みものばあさん』（径書房）、『心の国境を越えて』（さ・え・ら書房）『走って、逃げろ』（岩波書店）、『ライオンの蜂蜜』（角川書房）、『エルサレムの秋』（河出書房新社）ほか。1998年、ヘブライ文学翻訳奨励受賞。