おにの おふろや

苅田澄子／作
りとうようい／絵

そうたが初めての銭湯にドキドキしながら扉を開けると「えっ！」。入っていたのは赤鬼たち。おっかなびっくり入ったお風呂は、熱い熱い！ でも、だんだんいい気持ちになってきて…！ りとうようい先生の目の覚めるような色使いと大胆な構図で、不思議な銭湯ワールドにひきこまれます。ここはいったい鬼の湯？ 奥の湯？ 銭湯でのお風呂上がりの牛乳は格別だったなあ～と大人も懐かしい絵本です。

【著作者プロフィール】
■苅田澄子（かんだ・すみこ）／出版社勤務後、フリーで編集をしながら小沢正氏に師事。絵本に『いかりのギョーザ』（佼成出版社）、『じごくのラーメンや』（教育画劇）、『だいぶつさまのうんどうかい』（アリス館）、「どろろんびょういん」シリーズ（金の星社）、『めがさめた！』（鈴木出版）など。

■りとう・ようい／1979年、奈良県生まれ。大阪デザイナー専門学校卒業。絵本に『べんべけ ざばばん』『どうじょ どうじょ』（以上、絵本館）、『ぴと！』『タタタタ』（以上、鈴木出版）。独特の世界観をダイナミックな筆致と鮮やかな色で表現した作品が注目されている。