こじかの アンシュ　

速水修史／文
みさかたつま／絵

ジャータカは、お釈迦様の過去の世での修行の物語です。いわゆる古代インドの仏教説話で、その中の「子鹿の知恵」と呼ばれる話をもとにしたお話です。鹿王から教えを受けていたアンシュは、知恵を働かせて困難を乗り越えていきます。先人から学ぶこと、そしてその知恵を生かして仲間を助け、自らの危機を切り抜けていく姿を描きます。

【著作者プロフィール】
■速水修史（はやみ・しゅうし）／絵本研究家、カメラマン。野草を中心として小動物、昆虫などを撮影するネイチャーカメラマンとして活動しながら、絵本の構成等にも関わる。かつてインドのブッダガヤやクシナガルなどの仏教聖地を巡る旅をして以来、仏教説話に興味を持つ。

■みさか・たつま／福岡県在住。二人の子どもを通じて絵本の奥深さに興味を持ち、自分でも絵本を描きはじめる。2014年、有田川町絵本コンクールで優秀賞受賞。作品に『ちょっとまってー！』（鈴木出版）、『ねぐせ』（チャイルド本社）などがある。