つぼの ぼこちゃん

おおはし えみこ／文
ささ やすゆき／絵

焼き物づくりのおじさんの店に置かれているでこぼこのつぼ、ぼこちゃん。ほかの器は売れていくのに、誰も手にとってくれません。ある寒い日、店にねずみの親子が現れて…。

分厚くて不恰好なつぼだけど、分厚いぶん、ねずみの親子を寒さから守ってあげることができました。そんなぼこちゃんは、実はおじさんの宝物だったのです。最後に出てくる、おじさんの少年のころの姿に、想像が膨らみます。ぼこちゃんにどんな思い出がつまっているのでしょう。誰にもきっと素敵な宝物があるはず。お互いに話してみてくださいね。

【著作者プロフィール】
■おおはし えみこ
福岡県生まれ。日本児童文芸家協会会員。絵本に『きがくれたおくりもの』『さるくんにぴったりなおうち‼︎』（以上、鈴木出版）、『ダンプくんが、どっしーん』『ぞうのヤッホー』（以上、ひさかたチャイルド）、『ともくんのおうち』（国土社）などがある。

■ささ やすゆき
青森県生まれ。絵本作品に『はらぺこがはらのメエメエさん』『メエメエさんのゆうびんやさん』などの「メエメエさん」シリーズ（金の星社）のほか、『うぐいすのひなにんぎょう』（鈴木出版）、『ぴょんたのゆきのいえ』（ひかりのくに）など多数。