ひとりぼっちのスーパーヒーロー

マーティン・リーヴィット／作
神戸万知／訳
笹井一個／絵

13歳のヘックは母さんと二人暮らし。心に病いを持つ母さんが、ある日突然失踪した。アパートは家賃滞納で追い出されヘックは家を失い、ストリートに放り出される。母さんを守ることができるのは、自分しかいない。母さんにとってぼくはスーパーヒーローなんだ！ ヘックはスーパーヒーローになった自分の姿を心に描きながら、現実に立ち向かおうとする。母を想う少年の気持ちを、切なく描いた心あたたまるドラマ！

【著作者プロフィール】
■マーティン・リーヴィット（Martine Leavitt）／カナダ生まれ。米国とカナダを行き来しながら育つ。カルガリー大学でイギリス文学を専攻。絵画にも造詣が深い。作品に、The Taker’s Key（1998年）（ファンタジーの三部作）などがある。

■神戸万知（ごうど・まち）／東京生まれ。英米文芸翻訳家。ニューヨーク州立大学プラッツバーグ校卒。白百合女子大学大学院博士課程（児童文学）修了。主な訳書に『ドラゴン・スレイヤー・アカデミー』シリーズ（岩崎書店）、『宝島』（ポプラ社）、『アグリーガール』（理論社）、『ロラおばちゃんがやってきた』（講談社）などがある。

■笹井一個（ささい・いっこ）／静岡生まれ。イラストレーター。さまざまな小説のさし絵を手がける。主なさし絵の作品に、『メディエータ』シリーズ（理論社）、「鏡家サーガ」シリーズ（講談社）、『秘密のドルーン』シリーズ（ダイヤモンド社）などがある。