わたしは、わたし

ジャクリーン・ウッドソン／作
さくまゆみこ／訳
吉實恵／装画

主人公トスウィアの父さんは警察官。事件を目撃し、法廷で証言したために一家が生命の危険にさらされることになります。真実を証言する。あたりまえのことをしたはずなのに……。「証人保護プログラム」という、法廷で重大な証言をした者が危害を加えられたり殺されたりしないように保護する制度によって、別人として別の場所にくらすことになる家族の喪失と再生の物語。

【著作者プロフィール】
■ジャクリーン・ウッドソン（Jacqueline Woodson）／アメリカのオハイオ州コロンバスに生まれる。アフリカ系アメリカ人、プエルトリコ文化に囲まれて育ったことが、のちに、作家としての活動テーマに大きな影響を与えている。主な作品に『レーナ』、『ミラクルズボーイズ』（共に理論社）、『あなたはそっとやってくる』（あすなろ書房）、『かあさんをまつふゆ』（光村教育図書）など多数。

■さくま・ゆみこ／東京に生まれる。文化出版局ならびに冨山房で児童書編集に携わったのち、現在は翻訳家として活躍中。青山学院大学女子短期大学教授。主な著書に、『どうしてアフリカ？ どうして図書館？』（あかね書房）、『エンザロ村のかまど』（福音館書店）、主な訳書に、『はみだしインディアンのホントにホントの物語』（小学館）、『かあさんをまつふゆ』（光村教育図書）、『あなたはそっとやってくる』（あすなろ書房）、『クロニクル千古の闇』シリーズ（評論社）、『宇宙への秘密の鍵』、『宇宙に秘められた謎』（共に岩崎書店）、『ヒットラーのむすめ』（鈴木出版）など多数。