コービーの海

ベン・マイケルセン／作
代田亜香子／訳

フロリダの壮大な自然のなか、座礁したクジラの親子を助けた義足の少女コービー。クジラたちはコービーに心をゆるし、コービーもまた心を開いて、信頼しあう友情が育まれる。クジラを海に還すための治療や飼育を手伝ううちに、新しい友だちもできたコービー。４年間、義足であることを受け入れられずにいたコービーの、とまってしまったと思っていた人生が、また動きはじめる。
家族、生き方、自然との関わりを見つめ直す、力強い作品。

【著作者プロフィール】
■ベン・マイケルセン（Ben Mikaelsen）／アメリカ合衆国の児童文学作家。南米、ボリビアで生まれ育つ。アメリカ西北部モンタナ州ボーズマン在住。徹底した取材にもとづく作品には定評があり、９作品で30近い受賞をするなど、各方面から高い評価を得ている。邦訳されている作品に『ピーティ』、『スピリットベアにふれた島』（ともに鈴木出版）がある。

■代田亜香子（だいた・あかこ）／立教大学英米文学科卒、翻訳家。主な訳書に、『サマーと幸運の小麦畑』（作品社）、『夏の魔法：ペンダーウィックの四姉妹』（小峰書店）、『世界名作ショートストーリー　モンゴメリ　白いバラの女の子』（理論社）、「プリンセス・ダイアリー」シリーズ（河出書房新社）、『きらきら』（白水社）、『シルクの花』、『クレイジー・サマー』、『はじまりのとき』（いずれも鈴木出版）など多数。