カービー・ラーソン&クイン・ワイアット/作
杉田七重/訳
中2で転校してきたテスは、友だち作りが少し苦手。得意の手作りお菓子を分けて親しくなる作戦で友だちを作ることに成功する。ハイレベルな焼き菓子作りコンテストに出場するテスを応援する「チーム・テス」が結成され盛り上がるが、テス自身はひんぱんに襲ってくる腹部の激痛に耐えられなくなってきていた。そこそこ幸せに生きていた主人公ベニーに、キツいできごとがふりかかってきます。
ベストセラー作家で、ニューベリー賞オナー賞を受賞した『Hattie Big Sky』(邦題『ハティのはてしない空』)の著者カービー・ラーソンが、娘でデビュー作家のクイン・ワイアットと、クローン病とともに生きるとはどういうことかを探った、感動的でユーモアあふれるみずみずしい青春ストーリーです。クイン・ワイアット自身の個人的な経験にインスパイアされたこの物語は、心を支えてくれるチーム・テスとの友情や、体を支えてくれる医療チームへの信頼を描き、他者の助けを借りることの重要性を伝えます。クローン病は完治させる方法が見つかっていない難病ですが、クイン・ワイアットが巻末に記すように「クローン病は、わたしのできることを制限することはあっても、それでわたしという存在のすべてが決まるわけではない」のです。
【著作者プロフィール】
■カービー・ラーソン/作家。アメリカ合州国ワシントン州ケンモア在住。『ハティのはてしない空』(鈴木出版)で、2007 年ニューベリー賞オナー賞受賞。本作は、娘のクイン・ワイアットと初の共著。夫ニールと、とてもやんちゃな犬ローリーと暮らしている。
■クイン・ワイアット/作家。アメリカ合州国ワシントン州ケンモア在住。夫と2人の娘、犬と暮らす。庭でいろいろなものを育てたり、おいしいものを焼いたりするのが大好き(とくにチョコレートを使ったもの)。人生の大半をクローン病とともに生きてきた。本作は、自らの体験にもとづき、母カービー・ラーソンと共同で執筆した。
■杉田七重(すぎた・ななえ)/翻訳家。東京生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。小学校での教師経験ののち、翻訳家として、児童書、YA 文学、一般書などフィクションを中心に幅広く活動。主な訳書に、『ハティのはてしない空』『ソリアを森へ マレーグマを救ったチャーンの物語』『海を見た日』(いずれも鈴木出版)、『アドニスの声が聞こえる』『ガリバーのむすこ』(共に小学館)、『ロザリーのひみつ指令』(あかね書房)など多数。
シリーズ | 児童文学シリーズ(この地球を生きる子どもたち) |
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ISBN(13桁) | 9784790234463 |
ISBN(10桁) | 4790234460 |
NDC | 933 |
JANコード | |
商品番号 | 003446 |
判型 | 四六判変型 縦18.8×横13.0cm(表紙縦19.4×横13.6cm) |
対象年齢 | 小学校高学年~ |
体裁 | 上製 |
ページ数 | 350ページ |
類書・同書作 | |
初版 | 2025年6月 |
備考 | |
各種選定受賞歴 | |
税込価格 | 税込価格 1,870円(本体価格1,700円 消費税170円) |