ツーピツーピと　ないてるよ

赤羽じゅんこ／作　すけの あずさ／絵

ユウトが公園の巣箱のシジュウカラを観察していたら、巣箱すれすれでボールが飛んできました。「あぶないな」と、ボールを取りにきたミナとケンカしてしまったけれど…。

つい腹がたって相手にいじわるをしてしまったとしても、あとで振り返って「自分も悪かったかも」と気づくことも。謝りたいというユウトの気持ちをあと押ししてくれたのは、赤い木の実とツーピツーピという鳴き声でした。画家のすけの先生が、楽しみながら小鳥や自然を描いてくださいました。ぜひ身近な小鳥たちに目を向けてみてくださいね。

【著作者プロフィール】
■赤羽じゅんこ
青山学院大学卒。日本児童文学者協会理事。『がむしゃら落語』（福音館書店）で第61回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞。近著に『ひと箱本屋とひみつの友だち』（さ・え・ら書房）、『おおなわ跳びません』（静山社）、『暴走するＡＩ』（国土社）など。

■すけの あずさ
大阪生まれ。約2年間の世界一周ハネムーン後、イラストレーターとして活動。2020年第21回ピンポイント絵本コンペで最優秀賞受賞。『うみのハナ』『やぎのタミエはおかあさん』『みずうみ色のウィピル 』（以上、BL出版）などがある。