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デボラ・エリス／作
さくまゆみこ／訳
齋藤木綿子／絵

エイズが猛威をふるうアフリカ・マラウイ。13歳の少女ビンティは、町ではちょっとした有名人。有名私立校に通いながら、ラジオドラマに声優として出演しているのだ。ある日、ビンティの父親がエイズで亡くなった。そのとたん境遇は一変。兄妹はバラバラになってしまう。親戚から冷遇された末に行き着いた先は、祖母の作ったエイズ孤児の家だった。急激な環境の変化に戸惑いながらも、たくましく生きるビンティ。彼女はやがて、思いやりとやさしさを身につけ、真に生きる意味を見つける。

【著作者プロフィール】
■デボラ・エリス（Deborah Ellis）／カナダ、オンタリオ州に生まれる。17歳のころより非暴力の政治活動に参加、高校卒業後は平和運動や女性解放運動に身を投じる。現在は、トロントの女性用グループホームでカウンセラーとして働きながら執筆活動を行っている。邦訳された作品に、『泥かべの町』、『生きのびるために』（共に、さ・え・ら書房）などがある。

■さくま・ゆみこ／東京に生まれる。文化出版局、ならびに冨山房で児童書編集に携わったのち、現在は翻訳家として活躍中。玉川大学、同大学院非常勤講師。主な著書に、『子どもを本好きにする50の方法＋おすすめ本300冊』（柏書房）、主な訳書に、『AはアフリカのA』（偕成社）、『カマキリと月』（福音館書店）、『リトル・ソルジャー』（ポプラ社）、『沈黙のはてに』（あすなろ書房）、『ヒットラーのむすめ』（鈴木出版）など多数。

■齊藤木綿子（さいとう・ゆうこ）／東京に生まれる。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒。本のさし絵のほか、ファッション雑誌、広告等で活躍中。著書に『ヨーロッパ「味出しおじいちゃん」スケッチ旅行』（小学館）、さし絵の仕事に『バリコレクション』（東京書籍）、『るるさんのおかいもの』（福音館書店）などがある。