【わくわく微生物ワールド】③体ではたらくビフィズス菌と仲間たち

細矢 剛／監修

目に見えないほど小さな生き物、「微生物」のはたらきを紹介するシリーズ全３巻の第３巻では、体ではたらく微生物たちの活躍を紹介します。赤ちゃんは生まれる前、お母さんのおなかの袋の中では無菌です。生まれると同時にお母さんのバクテリアが赤ちゃんのからだをつつみこみ、病気の原因になるバクテリアの侵入をふせぐのです。お母さんから赤ちゃんへの最初のプレゼントですね。その後、微生物は体の中や表面で増えつづけ、実に100兆個もの微生物とともにわたしたちは人生を送るのです。人の体や健康に関わる微生物について、初めて学ぶ子どもたちにぴったりのシリーズです。どんな微生物が体ではたらいているのか見ていきましょう。

【登場するおもな微生物】

ビフィズス菌／大腸菌／ピロリ菌／白癬菌／ミュータンス菌／ウイルス　など

【著作者プロフィール】
■細矢 剛（ほそや・つよし）／1963年東京生まれ。製薬会社の研究員を経て、2004年から国立科学博物館勤務。専門は菌類で、製薬会社では薬のもとになる物質を探す探索研究をしていた。国立科学博物館では、菌類の研究の基礎となる分類学の研究を行っている。著書に『カビ図鑑』（全国農村教育協会、分担執筆）、『菌類の世界』（誠文堂新光社）、監修に『カビのふしぎ』（汐文社）などがある。