【大きな絵本 】あるのかな

織田道代／作
飯野和好／絵

ブドウに胴、ところてんに心…この絵本を見ていると、あるわけがない体の一部分が、実はあるかもしれない、と思わず考えてしまいます。圧倒的な構図と色彩が際だつ絵と、軽快な言葉遊びで、子どももおとなも、思わず笑ってしまいます。体の頭の部分から足まで、だんだんと登場した、最後はどうなるのでしょう？ 楽しい言葉遊びの中に、想像力をかきたて、心を満たすラストがあります。人気の絵本が、待望の大型化です。

【著作者プロフィール】
■織田道代（おりた・みちよ）／東京生まれ。言葉遊びから詩の世界に入る。詩集に『ことばとすごす』『ことばじゃらし』『あるひのあひる』『加計呂麻・かけら』（踏青社）、絵本に『ねこのどどいつあいうえお』『どうぶつどどいつ』（のら書店）『ここんぷいぷい』『なにもなくても』（福音館書店）『あるのかな』（鈴木出版）など。

■飯野和好（いいの・かずよし）／セツ・モードセミナーでイラストレーションを学ぶ。第11回赤い鳥さし絵賞受賞。作品に『わんぱくえほん』（偕成社）、『知らざあ言って聞かせやしょう』（ほるぷ出版）、「ねぎぼうずのあさたろう」シリーズ（福音館書店）などがある。