げたに ばける

新美南吉／作
西村敏雄／絵

おかあさんのたぬきが、こどものたぬきに化けることを教えていました。お侍にばけようとしても、うまく化けることができません。けれど、こどものたぬきはげたに化けることだけは得意でした。そこで、げたにばけて木の下に転がっていると、そこへひとりのお侍が来て…。

【著作者プロフィール】
■新美南吉（にいみ・なんきち）／1913年愛知県生まれ。中学時代より文学に興味を持ち、童話や詩などを書き続ける。『赤い鳥』などに作品を発表し、1943年29歳の若さで世を去る。『ごんぎつね』『手袋を買いに』『おじいさんのランプ』『かにのしょうばい』など多くの名作を残す。

■西村敏雄（にしむら・としお）／1964年愛知県生まれ。東京造形大学デザイン科卒業。第1回日本童画大賞最優秀賞受賞。作品に『バルバルさん』『さかさことばでうんどうかい』（以上、福音館書店）、『コロッケです。』（学研）、『どん！』（金の星社）、『くまくまパン』（あかね書房）など。