はやおきして よかった

井上賀百合／作
山本久美子／絵

野いちごを摘んでいると、かさっこそっ…誰かが近づいてくる音がして、すずちゃんは慌てて隠れます。早起きをして、野いちごを摘みにきたのは、すずちゃんだけではありませんでした。順番に動物たちが野いちごを摘みにきますが、うさぎさんの番になると野いちごが1個足りなくて…。すずちゃんの思いやりの心に、胸が温かくなるお話です。

【著作者プロフィール】
■井上賀百合（いのうえ・かゆり）／1938年、東京生まれ。慶応義塾大学中退。講談社フェーマススクールズ四谷学院で童話作法を学ぶ。1983年「共石童話」に入賞。主な作品に『ぼくはガードマン』（「ちびでもでっかい一年生」ポプラ社）、『バナナがだいすき』（鈴木出版）などがある。

■山本久美子（いのうえ・かゆり）／群馬県生まれ。多摩美術大学卒業。絵本に『マルをさがして』『きんぎょ』（以上、ひだまり舎）、『じてんしゃがしゃがしゃ』（かさいまり文／絵本塾出版）、『くじらのぷうぷう』（はらまさかず文／イマジネイション・プラス）など。日本児童出版美術家連盟会員。