ヴィジブルな保育記録のススメ

小泉裕子・佐藤康富／共著

「保育の質」が問われている近年。写真とコメントを使って作成する“ヴィジブルな＝目に見える”保育記録は、子どもの姿・発達が可視化されてわかりやすいだけでなく、保育者同士の情報共有や保育の振り返りができることで、「保育の質」の向上につながります。また、保護者にとっては、子どもの育ちや園の保育への理解につながり、子ども自身にとっては、自分の記録を見ることで自己確認ができ、意欲や自信につながる…など、さまざまなメリットがあります。本書では、ニュージーランドで実施されている保育記録「ラーニング・ストーリー」を参考にした日本での取り組みのポイントと、実際にヴィジブルな保育記録を実践している園の事例を紹介します。

第１章　保育者・子ども・保護者が喜ぶ記録とは

第２章　子どものステキを記録しよう

第３章　ヴィジブルな保育記録の実践例

第４章　保育者養成校における実践

第５章　子育て支援施設における実践

【著作者プロフィール】
■小泉裕子（こいずみ・ゆうこ）／鎌倉女子大学児童学部教授。
社会的活動として、厚生労働省社会保障審議会福祉文化分科会専門委員、鎌倉市児童福祉審議会委員、鎌倉市子ども・子育て会議委員等。主な著書に『保育原理』（東洋館出版社）、『実習場面と添削例から学ぶ！保育・教育実習日誌の書き方』（中央法規出版）などがある。
■佐藤康富（さとう・やすとみ）／鎌倉女子大学短期大学部教授。
社会的活動として、神奈川県私立幼稚園連合会 特別研究部会講師、横浜市立保育所の民間移管にかかる法人選考委員会委員長、川崎市子ども・子育て会議委員等。主な著書に『保育・教育課程総論』（大学図書出版）、『実践者が作った教育課程プログラム』（鈴木出版）などがある。